[この研究室について] (2011.4.19更新)
本研究室は、光合成生物の光合成機能、代謝、環境応答、ゲノム、進化などの問題に、基礎生物学や分子生物学、生物工学などからさまざまなアプローチすることを目指している。所属しているメンバーの出身は、基礎生物系、化学系、工学系など幅広い。
[研究テーマ]
光合成は植物が生きていく根幹の機能である。光合成のしくみや環境応答、進化について遺伝子のレベルで明らかにすることを目指している。本研究室では、このような光合成に関わる問題を、モデル生物であるシアノバクテリア(ラン藻)を用いて、分子レベルで取り組んでいる。生物としては、全ゲノム配列が決定されていて、遺伝子操作が容易な単細胞性シアノバクテリア(Synechocystis sp. PCC 6803)、好熱性シアノバクテリア(Termosynechococcus elongatus BP-1)、窒素固定型シアノバクテリア(Anabaena sp. PCC 7120)などを用いて、下記のキーワードで、さまざまなテーマの研究を進めている。
光合成の分子生理
光化学系複合体の構造と機能
光受容体の発色機構とシグナル伝達
光合成生物の光応答現象
光・レドクスなどによる光合成の遺伝子発現制御
光合成によるセルロース生産
シアノバクテリアのバイオフィルム形成
光合成生物の進化
シアノバクテリアのゲノム生物学
[資料]
資料1: シアノバクテリアのゲノムプロジェクト一覧表
資料2: ポストゲノムプロジェクトとは?